❦大人のためのストーリーテリング&フルート演奏

10月15日。
今年も大先輩の語り手浜さんと2人、三芳町中央図書館主催「大人のためのストーリーテリング&フルート演奏」の語りを担当させていただきました。
昨年度は少々テーマのあるプログラムでしたが、今回は自由に演目を決めて良いという事でしたので、宮沢賢治の「水仙月の四日」を語らせていただきました。
最近awaで賢治の「祭りの晩」を語られた方がいらっしゃって、「私も賢治をもどしてみようかな」と思ったのがきっかけです。
もう17~8年も前に娘たちから「覚えてよ」とリクエストを受けて覚えた作品ですが、娘たちに聞かせる以外は中学校のブックトークで数回語っただけで10年以上お蔵入りになっていました。
雪童(ゆきわらし)や雪狼(ゆきおいの)を従えた「雪婆んご」(雪の鬼婆のような妖怪)が猛吹雪をもたらし、そこに巻き込まれた一人の子どもを守ろうとする雪童の姿が描かれる童話です。
創作のおはなしを語る時は「一字一句間違いのないように」を心掛けます。
今回は皆さんご存じの宮沢賢治作品とあって、いつもより時間をかけて丁寧に戻しました。
最初に覚えた時よりも作家の選んだ言葉に自分の気持ちを乗せていく作業は難しさを増し、賢治の描く雪の世界を何とか作り上げたいと思いつつも、描かれている世界の質量に私のエネルギーが間に合わない💦
なんとも自分の力不足を実感しました。

フルート演奏の「奏kana奏」の皆さんが、私の語りに合わせて「ほしめぐりのうた」を美しく演奏してくださり、また後半いつものように浜さんが重厚な外国の昔話を語ってくださって何とかプログラムが形になったという具合^_^;
いつも本当に助けていただいておりますm(__)m

それでも久しぶりに一つのおはなし世界とじっくり向き合う良い経験をさせて頂きました。
「好きなものを語ればいい」と背中を押してくださった浜さん、今回この作品に挑戦させてくださった図書館の方にも感謝いたします。

前の記事

9月awa学びの場

次の記事

10月のawa練習会