❦大人のためのストーリーテリング

三芳町中央図書館が主催する「大人のためのストーリーテリング&フルート演奏」に今年も参加させていただきました。

今年のテーマは「物語は世界をつなぐ」。
いつもはテーマを決めずに自由に演目を選んでいますが、今年は「おはなしや音楽を通して平和を考えるというコンセプト」という事でしたので、かにかにこそこその大先輩浜さんと、昨年まで中央図書館館長をされていた代田さん(素晴らしい語り手でもあります)と3人であれこれ考えた末
私が小川未明の「野ばら」を
浜さんがロシアのおはなし「だんなさまに何とはなしてよいのやら」を
代田さんがウクライナのおはなし「はちみつの好きなキツネ」を
そして再び浜さんが
ドイツの外科医でもあった作家レアンダーが、戦地から故郷の子どもたちに書き送ったといわれるおはなし「ふしぎなオルガン」を語ることに決めました。

今年は図書館が特注で作ったというクリアボードを使用して
何と😲3年ぶりにマスク無しで語りましたよ!(^^)!
写真では少しわかりづらいと思いますが、
フレームのないクリアボードなので、どの位置にいらっしゃるお客様から見ても違和感無く飛沫をガードしてくれる優れものです💛

毎年フルート演奏をして下さる「奏kana奏(かなかなかな)」の先生方もご協力くださり
ロシアの作曲家チャイコフスキーの白鳥の湖から何曲かを
そして嬉しいことに私の語りに合わせてリコーダーで「野ばら」(シューベルト)も奏でて頂き
音楽でもコンセプトに即した素晴らしい時間を作り上げてくださいました(≧▽≦)

まだまだコロナ禍の体制で定員20名での催しでしたが
予約開始から1週間ほどで埋まったとのこと。
もちろん素敵なフルート演奏を楽しみにいらっしゃるお客さまも多いのですが
皆さま少々重い内容の「野ばら」や「ふしぎなオルガン」では静かに耳を傾けてくださり
とんち話笑い話の「だんなさま~」や「はちみつ~」では笑い声もこぼれて、おはなしも堪能して頂けた様子。ほっ(*´ω`)
後日、担当の司書さんからいただいたメールにも
「お帰りに、みなさん本当によかったと言ってくださったことが何よりうれしかったです」と書かれていました。
このようなテーマのある「おはなし会」をお客様がどのように感じられるか、少し危惧するところもありましたが、そんな不安を超えてやはりどの国のおはなしも音楽もそれぞれ本当に素晴らしい。
「平和」という括りや「どの国の」という意識なく「ただただおはなしや音楽を楽しめる時」が戻って来てくれることを強く祈らずにはいられない一日でした。

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