語りで聴く「せかいいちうつくしいぼくの村」

読み聞かせをされている方なら誰もがしっている絵本「せかいいちうつくしいぼくの村」
/小林豊さん作・絵 ~~今から20年も前にポプラ社から出版された本です。

お話の舞台はアフガニスタンのパグマンという小さな村。
兵隊になって戦争に行ったハルーン兄さんの代わりに、
主人公の少年ヤモは初めてお父さんとロバのポンパーと一緒に
町へさくらんぼを売りに行きます。
自然や市場の美しい描写、素朴で優しい村人との交流が淡々と描かれますが、
読者は最後に、村が紛争で焼かれて跡形も無くなってしまった事を知ります。

ちょうど私が小学校の司書をしていた時に出版され、
子どもたちに戦争を伝える優れた本として各方面で紹介されました。
当時4年生から6年生に何度も読み聞かせした本ですが、
これを「語り」で聴かせてもらう日が来るとは思ってもいませんでした( ;∀;)
今回のawaでそんな嬉しい機会を得、素晴らしい絵ばかりでなく、
この本の持っている「ものがたりの力」を再確認させて頂きました。

アフガニスタンは今だに紛争や難民問題などを抱えて苦しんでいます。
この絵本は三部作になっていて、最期は希望の持てる終わり方になっていますが、
人々が1作目で描かれたような静かで美しい暮らしを取り戻すには、
途方もなくたいへんな道のりが待っていることでしょう。

ちょうど10年前、同じ中東地域でシリア内戦が起きた時には
遥か昔の学生時代(40年も前(゚д゚)!)に友人だったシリアの兄弟がどうなったかを心配しました。
今では消息を知るすべもなく、めちゃくちゃに破壊されたシリアの都市を映像で見る度に
「どうか逃げのびていて」と祈るばかりです。

こんな風に戦禍にある人々に思いを馳せること。
「読み聞かせ」でも「語り」でも、戦争や平和を考える「最初の一歩」を踏むきっかけを作ることはとても大切だと思います。
今回これを「語ろう」と思ってくださったお仲間に感謝!

また私は期せずして眠っていた写真などを眺め、40年前の美しい思い出を蘇らせても頂きました。
重ねて感謝m(__)m