小学校での「語り」~同じプログラムをクラスの数だけ繰り返す~

「今年は子どもたちにたくさん語ろう」~これが年の初めの目標でした。
すると不思議にも語りの先輩からお声掛けを頂いて、1月2月は都内の小学校へ語りに行く機会を得ました。
そして3月に入った今日は
「かにかにこそこそ」として毎年語りに行っている小学校での最後のおはなし会でした。
都内の小学校では1年生と2年生それぞれ3クラスに、
1年生「腰折れすずめ」・「王子さまの耳はロバの耳」、2年生「グリム 七わのからす」を、
今日は卒業式前の6年生2クラスに、ネイティブアメリカンのおはなし「シンゲビスと北風」を語りました。
学校で「語り」をするときはいつも2~3人のメンバーで伺い、2~3クラスに同じプログラムをさせて頂きます。
クラスの数だけ同じ語りを繰り返すわけですが、これが語り手として本当に良い経験となります。
「語り」は「語り手と聞き手」があって初めて成立し、その都度生まれる世界が違う。
「同じ語り」を「違う聞き手」に繰り返すことは、それを真から理解できる経験となるのです。
今日の6年生も、始めのクラスと次のクラスではおはなしのどこで、どのような反応が返ってくるかが違いました。
そして特に今回、都内の小学校で2年生にさせて頂いた時には
3クラスの子どもたちの表情や反応がそれぞれ顕著で楽しかった(^^♪
いえ、語り手として幸せだったと言うべきですか。
小学校の司書として毎月子どもたちに「語り」を届けていた時に感じたことですが、
「おはなし」を何の壁も感じずそのまま受け止め、理解して味わう事の出来る学年は2・3・4年生。
今回2年生に語った「七わのからす」は登場人物の変身や非日常の世界への冒険など、
ドラマチックでグリムらしいファンタジーです。
主人公が自分を責める場面で「それは違う!」と思わず声をあげた子。
最後の変身の場面で悲鳴があがったクラス。
おはなしが終わったあとも「このあとはどうなったの?」と真剣に尋ねてくれた子…。
そして何より私自身が語りながら、
子供たちがどっぷりとその世界に浸かっていく表情を見る事が出来、
子供たちと共に異形の世界へ旅することが出来た。
「語りの醍醐味」
長年語っていても何度も味わえる事ではありません。
年の初めにそれが味わえた今年はきっと良い年になるような気がします\(^o^)/